メッセージ

目先30年、日本の内なる国際化と海外進出支援は、少子高齢化という日本が抱える重要課題解決の一翼をハチワンが担うことを意味する。

起業当時はどのようなスタートでしたか?

独立前から様々な事業を現副社長の本間と2人で考えていましたが、結局何をやるか決まりませんでした。
とはいっても既に登記も済ませ会社はスタートしていたので、何かしらWebサービスを作ろうということになりました。何故Webサービスかというと、私が営業とWebマーケティングが出来て、本間はエンジニアで開発が出来るからです。
2人の得意分野を束ねると、受託や代理業をやる必要性がなかったからです。
営業が強いとか、プログラマーが凄いとか、創業時にどちらかに偏った会社はよくあると思いますが、両方揃った状態でスタートできているのは珍しいほうだと思います。
このWebサービスの企画・開発力は今でもハチワンの強みですね。

とはいっても資本力があるわけではないので、出すサービスは知恵と工夫で集客可能で、競合があまりいないニッチマーケット向けでした。
出したサービスで上手くいったのも、そうでないのもありましたけど、受託開発は一切しないでWebサービスで初年度から黒字化できたのは良かったですね。
間借りだったり、自分の給与は1年間無給だったからというのもありますが。

事業領域の一つインバウンドに決めた経緯を教えて下さい

2年目には間借り先オフィスを出て、初めて自分達でオフィスを借りました。
それでも、未だ事業領域は定まらず、結構悶々としていました。
前職の会長に何をやるのか決めるのが経営者の最大の仕事、とまで言われていたので、焦りがありました。
結局、わざわざ会社辞めて独立しているわけで、自分達が何のために、誰のために事業を行っているのかの意義を見出せないと、満足しないものです。
そうこうするうちに2期目も終わり、3期目に突入しました。
今までのニッチなものではなく、うまくいかないかもしれないけどチャレンジングなものをやろうと決意しました。
「チャレンジングなもの」の定義は大体こんな感じでした。

・成長産業であること
・まだ大きく成功しているプレイヤーがいないこと
・市場が継続的に大きくなる可能性が見込めること
・その市場で重要なプレイヤーになれること

医療、バイオ、介護、グリーンエネルギー・・・成長産業と言われるマーケットは幾つかあります。これらの市場の片隅を狙うことは出来るかもしれませんが、ハチワンのような小資本ベンチャーが、主要プレイヤーの一角に名を連ねるイメージはこれらの産業からは沸きませんでした。
そんな感じで色々考えているうちに、成長産業の一つと当時から言われていた観光産業は、何かしら自分達でもやれる可能性を感じていました。
日本が観光立国を目指していることで、政権政党が変わろうとも、国家として観光を国の成長分野から下ろす可能性は低いと感じていました。
外国人観光客向けのサービスで圧倒的なジャイアントがいないこと、特にWebを使ったサービスだと目だったサービスや会社が無かったので、これならやれるかも、と思いました。
丁度その頃、日本への中国人観光客が爆発的に増えていいたこともあり、時代の空気を感じましたね。
そこで産まれたのが訪日中国人観光客クーポンサイトの「日遊酷棒」です。 これがハチワンがインバウンドをやるに至った経緯です。

もう一つの事業領域をグローバルに決めた経緯を教えて下さい

「日遊酷棒」を運営する中で、自力で掴んだ中国向けWebマーケティングのノウハウは、 結果として競争力があるレベルにまで高めることが出来ました。
であれば、これを自社向けだけでなく、中国に進出する日系企業向けにソリューションとして提供しよう、ということになりました。
それが今のChina Advisorです。
今後は国を問わず世界各国へ進出する企業を支援することを目的とし、それをもう一つの事業領域としました。
これがもう一つの事業領域をグローバルに決めた経緯というわけです。

ご存知の通り日本は少子化と高齢化が同時に急速に進んでいます。
今から約30年後には、日本人の平均2.5人に一人は65歳以上で、人口は1億人を割り込みます。
このような状況を鑑みると、観光立国化の推進は勿論のこと、移民の受け入れなど、内なる国際化は大いに進めていかなければならないでしょう。

訪日向けインバウンド支援をすることは、日本のGDP押し上げに貢献します。
更にインバウンドに携わる人々の雇用を直接的、間接的にも貢献することが出来ます。

そして、内なる国際化と併せて、日本は業種を問わず今まで以上にグローバル化をし、海外で稼がないといけないでしょう。
日本企業の海外進出支援は、稼げる場所を日本以外に増やすことで、世界で稼げる日本企業を推進していきます。

この内なる国際化と外へのグローバル化支援をハチワンが事業領域とすることは、今の時代とても意義があることと思っています。